これを変えたら、その腰痛もっと楽になりますよ。その3

朝起きる時に腰が痛い(Kさま)からの続きです。

こんにちは、吉村です。

今回は「シップや薬の効果的な使い方」についてお伝えしていきます。

皆さんは、シップや痛み止めのお薬(消炎鎮痛剤)を使いますか?僕もたまに使いますよ。

でもその使い方にコツがあるのを知っていましたか?

こんな方、結構おられます。

問診中にもよくこんなこと聞きます。

患者さま「ヘルニアになってからは毎日痛み止めの薬を飲んでいます」

「なるほど、そうですか。痛み止めの薬を飲まれると楽になるのですね?」

患者さま「んー・・・飲んでいても痛みが楽なことはないですが、飲まないと余計に痛くなりそうで飲んでしまいます。病院でも毎回処方されているので。」

「そうなんですね、なるほど。」

「飲まないで余計に痛くなったら嫌だから、一応飲んでおく。」

なんか矛盾しているような気もしますが、ちょっと分かる気もします。

でもこれを長期的にしていると、余計に改善を遅らせる可能性があります。

それは、なぜかというと、消炎鎮痛剤(痛み止め薬・シップ)の作用にヒントが隠されています。

画像の説明

痛み止めの薬・シップの作用

消炎鎮痛剤(痛み止めの薬・シップ)の作用


消炎鎮痛剤の作用は「血管収縮」。

つまり血管を閉じるように働きかけるので、
おしかける血流、おしかける痛み物質が止められるため、
痛み自体を一時的に止めるのに効果的

しかし血流をゆっくりにして遅らせているため、
同時に組織修復自体も遅らせてしまうことにもなる。

そのため使うタイミングが大切です。

薬・シップの正しい使い方

つまり痛みが出始めの急性痛(2週間以内)には良いそれ以降(慢性痛)には使用しても効果が期待できないばかりか、治癒を遅らせてしまいます。

急性痛とは、捻挫や打ち身、切り傷、血がでなど。
組織に損傷があり炎症が強いため、消炎鎮痛剤(ロキソニンやボルタレン)やシップが有効。

慢性痛 とは、肩こり、腰痛、変形性膝関節症など。
組織に損傷はなく強い炎症は認められないため、消炎鎮痛剤・シップは効果がない。

といことで、
「これを変えたら、その腰痛もっと楽になりますよ!」
その3は、「慢性的な痛み(発生から2週間以上)には、シップや痛み止めの薬を使わない方がいい」です。

意外でしたか?

2週間以上経過している痛みには薬を飲まず、
当院で根本的な改善を目指してみませんか?

次回予告編

次回は、「骨盤のゆがみを自分で整えられる呼吸法」をお伝えしていきます。